見えないものと見えるもの読了
下記記事から興味を持ち読んでみた。
書評:「見えないものと見えるもの」 石川准 : タイム・コンサルタントの日誌から
これ。
見えないものと見えるもの―社交とアシストの障害学 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 石川准
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 単行本
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感情労働について記載してあり
かなり面白かった。
感情労働というのは
その職務内容に感情を制御することを
求められる労働の種類のことである。
さてこの感情の制御だが、
制御の方法について
人によって2種類の指向があると考えるが、どうか。
つまり、
- 相手の感情を操作するために自分の感情を開放する(外向)
- 相手の感情から守るために自分の感情を保護する(内向)
1については、著書にもあるが、
俳優の感情制御が該当すると思う。
ハリウッド俳優がよくやるらしき、
メソッド演技という手法では、
過去の自分の感情を呼び水にして
感情を増幅させ演じるようだ。
または怒り等によって人を制御しようとする
マネージャ等はコレにあたるだろう。(遠い目
2について、これは僕に当てはまる。
僕はプログラマなのだが、
プログラミングにはそれなりに
集中した状態が必要だ。
これを維持するためには
頭は冷静でいる必要がある。
またはジャグリング(趣味)で
ステージに上がるときも
自分の感情を制御していると感じる時がある。
特にそれを楽しそうに見せる場合に
顕著にそう感じる気がする。
これは、
ジャグリングはその難易度故に
感情は常に落ち着いている必要があるが、
しかし、パフォーマンスとしては
気持ちが高揚しているように見せる必要がある
という矛盾を抱えるからであると思う。
認知科学的には、
体の動きから脳が楽しいと判断するみたいなのだが、
それは嘘なんだよと必死に脳に言い聞かせる感じだ。
めちゃ大変である。
さて、この著書の中では
とりわけ看護についての記載が詳しい。
感情の制御に人の生き死にが
絡むのである。壮絶。
詳細については、ぜひ読んでみて欲しい。