うどんこのお雑煮

映画とか読書とかジャグリングとか歴史。

オリンピックのエンブレム問題を追っていたら見つけた中西元男氏が僕の中で熱い

結構前になりますが、
東京オリンピックのエンブレム問題が発生した際、
色々見てたらこの記事を見つけまして。
中西元男公式ブログ | 中西元男 実験人生

この問題が抱える根本を見事に説明している気がして
目からウロコが沸いて落ちていきました。
それからというもの僕の中で中西元男氏がフィーバーしています。

この人はデザイン畑で、
NTTとかケンウッドのロゴを手がけた人です。
そんな男のCI事例集がこちら。

コーポレート・アイデンティティ戦略―デザインが企業経営を変える

コーポレート・アイデンティティ戦略―デザインが企業経営を変える

楽しく読めました。

CIとは。

コーポレート・アイデンティティ(英: Corporate Identity 略称: CI)は、
企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、
またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで
存在価値を高めていく企業戦略のひとつ。
CI、CI 計画、CI プロジェクトなどとも呼ばれる。1930年代にアメリカで始まった概念・戦略である。

コーポレートアイデンティティ - Wikipedia

この本を読むと、この人が品質(という工業的な表現でいいのか分からないが)
に対して妥協していないことが分かります。
つまり、NoというべきときにNoと言っているように思われます。

伝統あるご紋章を捨てるというのは、想像もつかない、
とんでもない提案だったのでしょう。
「ああ、これでこの仕事は終わったか。
まあ、それならそれで仕方ない」

これは松屋銀座のCIで、
ロゴを一旦捨てて新しくしようという
提案をするときの一節です。
そもそもよーそんな提案するなァという思いと、
この一種諦観した態度。
この部分が最高にかっこいいのです。

プログラマですが、
あー、これはNoというべきだなと
思う部分はいっぱいあります。
ビジネス戦略が見えない、
品質戦略が甘い、
残業が多い実装めんどくさいetc。。。

僕ではそれならそれで仕方ないとは言い切らないです。
僕が勤め人だからではないと思います。
何故それが言い切れるのか?
自分の方が正しいと考えきれるかです。
この人は恐らく、
自分が本当に納得のいくデザインだけをするということに
どこかで自分にコミット切ったんです。
そして日々勉強しているんです。
負い目のなさです。
そう、柴千春です。

「自分はこの喧嘩でなに1つ負い目はねェッ
その気負いッ
その自負心こそが拳に力を呼び勝ち目を呼ぶんだッッ」

もっと勉強しないとなー。。。
企業と喧嘩するタイプの柴千春の
喧嘩っぷりを知りたい人はご一読ください。