うどんこのお雑煮

映画とか読書とかジャグリング。

頼まれてもいないのにエトシのライトアップショーレビュー

僕の後輩(プロジャグラー)が動画を上げた。

プログラムライトアップを使ったパフォーマンスで
これは彼の新作(春の新作)だ。

随所に工夫が見られる。また、改善できる点があると思う。
彼のパフォーマンスの更なる発展のために
レビューしようと思う。
(ライトアップパフォーマンスに対する僕の考えをまとめるため、
という個人的な理由もある。というかこっちの理由の方が大きい)

はじめに

最初に謝っておこうと思う。
僕はライトアップを使用したジャグリングパフォーマンスの
経験がないしプロジャグラーでもないので
意見は間違っているかもしれない。
また、僕がもっている印象は動画から得たもののみだ。
本物は見ていない。(見たい)
従って、全然フェアな批評になっていないかもしれない。

が、なるだけ公正に書いたつもりだ。
指摘があれば頂きたい。

◆ ライトアップクラブを環境として使用するアイデア

このパフォーマンスではライトアップクラブを背景として
使用している。これは面白いアイデアだと思う。
しかも、異常に凝ってる。
まるでクラブが演者のことを見ているみたいだ。
同じように、何かに囲まれた環境でソロでひたすらに踊り続ける
演技がある。ボレロだ。

。。。9匹のにょろにょろに囲まれて、
円盤の中央でジャグリングするエトシ。。。
いいな、今度作品を作るときにはボレロでいくようにお願いしてみよう。
多分却下されるけど。

ともあれ、ここまで作りこまれたパフォーマンスは
少なくとも僕は見たことはない。と思う。
このプログラムを作るのにどれくらいの時間(と、お金!)が
かかったんだろう、今度聞いてみよう。。。
目標を達成するためには手間を惜しまない、
彼らしい演技で、素晴らしいと思う。

◆ 違和感


が、この演技を見ていると違和感を感じる。
違和感について僕なりに考えたところ、
僕なりの結論に達した(当たり前)。


選曲の誤りと、
見てる途中で飽きてしまったことが、
違和感の正体だと思う。
選曲とか飽きたとか、僕は何を言ってんだろう?
。。。順に追っていく。

◆ 選曲(BGM)について

音について追っていく前に、僕がライトアップパフォーマンスに
使用するべきだと考える音について述べる。
それは、一種の神々しさを放っている音でなければならないと思う

神々しさって何?って感じだが、まあそれは人それぞれだと思う。
思いっきり主観で神々しいと思う曲を選べばよい。
なぜ神々しさが必要だと思うのかが自分でも良く分からないのだが
おそらくに対する動物の本能のようなものだと思う。
魅せるためのライトアップクラブのような人工的な光には
太陽みたいにサンサンと輝くようなものではなく
月光のようにぼんやりした神々しさが良く似合うんだろう。
虫は夜になると月光を頼りに必ず決まった方向に
大きな円を描いて飛ぶという。生物が根源的に持っている
従うべきだと感じる種類の印象が欲しいのだ。
これが僕の思うライトアップパフォーマンスが持つべき印象だ。

そういう僕の目線で見るとManWithTheHexには凄く違和感を感じる。

皆で楽しく踊ろうぜ!という印象が迸る名曲だが
この選曲は僕の考えとは違う。
僕がライトアップに求めるのは
皆違って皆いい、ジャズのような個性溢れる自由ではなく
従うべきだと感じるような、オーケストラのタクトなのだ。

僕が使うべきだと感じる曲は下記のような曲だ。
(申し訳ないがここでは使いやすさは度外視している。)

人工的だがアンビエントな音楽こそ
僕がライトアップパフォーマンスに持たせてほしい印象なのだ。
これが違和感の正体の一つだと思う。

◆ 飽きちゃった件について

僕は元来飽きっぽい性格で観る側になると
ほとんどすぐに飽きる。多分もって3分が限度だ。
ライトアップだともっと早い。
全然集中力がもたない。
今回は、特に集中力がもたなかった。。

恐らく原因はリズムの単調さだ。
このパフォーマンスでは基本ずーっと同じリズム
(一回転のクラブの軌道)でパフォーマンスが
進行するのだが、これが、僕が単調さを感じた
原因だと思う。
ただ、今回僕が感じたのは、
うまく言えないが普通の単調さでは無く
更に深いところにある違和感だ。

このパフォーマンスは僕の記憶が正しければ
通常のクラブでやるのとほとんど同じルーティンを
ライトアップクラブでやっている。
通常のクラブならクラブの動きは今のもので十分だが
ライトアップならそれだけでは不十分のように思う。

なぜか。
恐らくライトアップは
演者よりも演者が持つオブジェクト(今回は、クラブ)に
観客の目が集中するからではないだろうか。
通常ならば、ステージ全体の中での演者の動きに
焦点が合うものが、
ライトアップだと、ステージ全体の中での演者よりも
演者が持つオブジェクトの動きに
焦点が合う。(通常よりも更に狭くなる)
今回の場合オブジェクトは常にサイトスワップ3で
動いているのでオブジェクトの動きが単調に見える。

この、ライトアップオブジェクトのリズムが
単調に見える問題をトス系の道具で解決するのは
他の道具と比べて難しいんじゃないかと思う。
なぜならばトス系は物理法則に従って
初速度v0,重力加速度g,経過時間tとすると
関数 y=v0-1/2gt^2 で動くためだ。
要するに、
トス系は、スしたら、
トスした瞬間から、トスの性質に従い、
必ず単調に動く
これは実質的に、
トス系の道具でライトアップを使用した場合に
単調にならないように注意すると
易々とトスできなくなることを意味する。

この問題を解決するのに有効だと僕が考えるのは
下記のような投げないジャグリングの
バリエーションを増やすことだ。
(僕はあんまりやりたいと思わないけど。。)

ステージ上での静と動をより極端にすれば
(動かない場所と動く場所をより端的に表現すれば)、
僕が感じた単調なリズムは解消できるように思う。

◆ 終わりに

ライトアップパフォーマンスに必要な
神々しさの欠如と単調なリズムが
僕が感じた違和感の正体だ。
もちろんこれは僕が感じた違和感であって
一般性なんか全然ないけど
万一エトシがこれに納得してくれて
この問題を乗り越えたら、
そのパフォーマンスは
どんな風になるんだろう。
是非見たいな。

以上、レビュー終わり。