ザ・ゴール読了
このお話に(前回に引き続き)
衝撃を受けています。
ちゅうかこれ書いたの結城センセなんや。。
んで、この話の背景にあるという
制約理論を学ぶべく、
ザ・ゴール読了しました。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/05/18
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 32人 クリック: 373回
- この商品を含むブログ (389件) を見る
手法を生産管理の現場に導入する、
という内容のビジネス小説です。
制約理論というのを自分なりに要約すると
今までの(っつーてもこれ2001年に発行された
本なんやけど)会計の考え方だと
会計と現場で乖離が大きすぎて
使えないので
もっと使いやすい会計方法を
考えたぜ、これを使えば捗るぜ
イェーイというものです。
かなり噛み砕いて説明してくれるので
理論が頭にスッと入ってきます。
従属事象と統計的変動の説明の下りは
ホント頭いいと思います。並ではこうはいかない。
前述のお話が好きならこれは
読んでて損はないんじゃないかと思います。
ていうか会計って損益分岐点とか
原価計算とか面倒くさいんじゃボケ
と思ったことのある人は
全員読んで欲しいですマジで。
ワテクシ仕事はソフトウェアやってんですけど
ソフトウェアの業務内容と照らしあわせて
考えると、確かにお話の通り
コード=在庫と捉え、スループットをより細かく
出力し在庫減、とすると良い、というか、
アジャイル的インクリメンタル開発の考え方に
マッチするように感じます。
この辺は前に読んだトヨタ生産方式の
段取替えを頻繁に行いバッチサイズを
小さくし出荷回数を増やすことで在庫を減らす的
考えに似ているように感じました。
- 作者: フレディ・バレ,マイケル・バレ,松崎久純,依田卓巳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
結構考え方被っているような気がします。
ただ、前者は前提とする理論があって、
それに現場をマッチさせる
演繹的アプローチを行うのに対し、
後者は現場の声を救い上げて
それを理論として展開する
帰納的アプローチという感じがします。
あと、この小説の主人公って
家庭が崩壊寸前からスタートなんですが
制約理論を導入し
工場が上手くいき
精神的安定が手に入れば
家庭環境も良くなるっていう
考え方が大変ステキだと思いました。
また、普通に小説として面白いです。
600ページくらいでかなり分厚いんですが
2週間程度で読み終わりました。
オススメです。
以上です。