うどんこのお雑煮

映画とか読書とかジャグリングとか歴史。

BAKEうめえ。


――駄菓子。
それは人類に残された最後の開拓地。
そこには人類の想像を絶する新しい食味、
新しい食感が待ち受けているに違いない。

ひがな一日中、狭い部屋に押し込められ
錯乱気味にキーボードを打ち込み続ける職業。
プログラマ
夜には活動を停止するミツバチもびっくりの
作業時間で行われる、
正気とは思えない知的労働(笑)の中で、
その唯一の楽しみが午後一のコーヒーと
その茶菓子である。

知的労働の生産性には個人のモチベーションが
大きく影響する。
また明らかにモチベーションの維持に
このような個人的嗜好は影響を与える。

つまり 生産性 =
コーヒーのテイスト ×
茶菓子のフレーバー。

コーヒーは過去に一人で開催した
インスタントコーヒー総選挙により
既に決定している。

その茶菓子として何をチョイスするか。

噛み砕いた際の2層のチョコレートと
底部のクッキーが奏でるハーモニー。
明治の商品開発技術の結晶、たけのこの里はベストだった

今日BAKEに出会うまでは。

どうやらMORINAGAはチーズ風味生地の
量産化に成功したようだ。
とろけるマスカルポーネチーズと
ほろ苦いショコラクッキーが
舌の上でタンゴを踊るとき、
我々人類は月面着陸以降最大の衝撃に出会うだろう。

人生に楽しいことが何一つないって?
怠惰への最良の対処法は
一度に大きく変えることではなく
継続的に小さく変えることだ。
自分の味覚に対する小さな変化を
起こすタイミングがいつかと困っているなら、
今がその時だ。

200円というこの量の駄菓子にしては
かなり高級な部類だが
この商品にはその価値がある。
ぜひ食べていただきたい。

クリティカルチェーン読了

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

元々は生産管理用に考案された
制約理論のスケジューリングへの応用。
生産管理ではバッファとして仕掛在庫を置く。
ならスケジューリングではバッファとして
時間を置こう、
但し学生症候群とかマーフィーがあるので
その辺は上手くやろうということでした。

いい感じの要約がありましたので
知りたい人は下記で。
クリティカルチェーン・プロジェクト・マネジメント

中身はビジネス小説の体なので
読みやすかったです。
但しこれを読むならザ・ゴールを
先に読んでおくといいです。

型を変える

最近、といってももう一年近く経つが、
コンタクトポイを割と真剣に練習している。

コンタクトポイは難しい。
コンタクトポイ自体の難易度というよりは
僕がスイング系の道具を触ったことが無いからだ。
コンセプトは非常に気に入っている。
大きめのヘッドに、短めのチェーン、
重めのハンドル。
スイングの道具でありながら、
トスもロールもできる。
面白い。

少しは技も覚えた。
ジャグリング的語彙(技)が増えてくれば
文(ルーティン)や文章(パフォーマンス)も
やりたくなるのがジャグラーの性だが
パフォーマンスの作り方が分からない。
難航している。

僕は最初にボールを練習した。
だからボールのパフォーマンスなら
少しはできる。ハットもできる。
というのはハットのパフォーマンスは
ボールの延長で作れたからだ。
でもポイはできない。
どうもボールとポイでは
観客へのアプローチの仕方に何か
違いがあるように思える。
(余談だけど、コンタクトジャグリング
ポイと同じ系統に属する気がする)

それが何かはちょっと分からないが
これが僕がポイを練習している理由だ。
僕にとっては、
ポイでパフォーマンスを作るということは、
ボールで確立させた、
観客に対するアプローチ(型)とは
違う型を強制されるということを意味する。

矯正されるというのは強烈なストレスだ。
人間には慣性の法則みたいなモノがあり、
一度何かを確立させてしまうと
そこに留まり続けようとする力が働く。
(デフォルトの力という。)
これに抵抗するのはちょっと骨が折れる。
多分過去に一度確立させた経験から、
それがどのくらいの骨折りになるかが
感覚的に分かるからだと思う。

だがマンネリに対抗するには
これしかないように思う。
多大なストレスに抗いジャグリングに
飽きないようにしたい。
僕は趣味ジャグラーだが、
今のところは、
ジャグリングをやめる予定はない。

見えないものと見えるもの読了

下記記事から興味を持ち読んでみた。
書評:「見えないものと見えるもの」 石川准 : タイム・コンサルタントの日誌から

これ。

見えないものと見えるもの―社交とアシストの障害学 (シリーズ ケアをひらく)

見えないものと見えるもの―社交とアシストの障害学 (シリーズ ケアをひらく)

記事にも書いてあるように、
感情労働について記載してあり
かなり面白かった。

感情労働というのは
その職務内容に感情を制御することを
求められる労働の種類のことである。

さてこの感情の制御だが、
制御の方法について
人によって2種類の指向があると考えるが、どうか。
つまり、

  1. 相手の感情を操作するために自分の感情を開放する(外向)
  2. 相手の感情から守るために自分の感情を保護する(内向)

1については、著書にもあるが、
俳優の感情制御が該当すると思う。
ハリウッド俳優がよくやるらしき、
メソッド演技という手法では、
過去の自分の感情を呼び水にして
感情を増幅させ演じるようだ。
または怒り等によって人を制御しようとする
マネージャ等はコレにあたるだろう。(遠い目

2について、これは僕に当てはまる。
僕はプログラマなのだが、
プログラミングにはそれなりに
集中した状態が必要だ。
これを維持するためには
頭は冷静でいる必要がある。

またはジャグリング(趣味)で
ステージに上がるときも
自分の感情を制御していると感じる時がある。
特にそれを楽しそうに見せる場合に
顕著にそう感じる気がする。

これは、
ジャグリングはその難易度故に
感情は常に落ち着いている必要があるが、
しかし、パフォーマンスとしては
気持ちが高揚しているように見せる必要がある
という矛盾を抱えるからであると思う。
認知科学的には、
体の動きから脳が楽しいと判断するみたいなのだが、
それは嘘なんだよと必死に脳に言い聞かせる感じだ。
めちゃ大変である。

さて、この著書の中では
とりわけ看護についての記載が詳しい。
感情の制御に人の生き死にが
絡むのである。壮絶。
詳細については、ぜひ読んでみて欲しい。

となりの億万長者読了

ももうすぐ30になるし、蓄財についての
本を一冊読んどこうと思って読んだ本。

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則

一部アメリカにしか当てはまらないのでは、
という内容もありましたが
読みやすく面白かったです。
様々な億万長者にインタビューし、
その秘訣とライフスタイルを
まとめた本です。

億万長者になる秘訣は単純。
・予算を立てて、
・倹約せよ。

それよりもそのライフスタイルの方が
興味深かったです。
特に子供に対して
どう投資し、相続させるかの辺り。
児孫のために美田を買わず、を
地で行くのが賢いようです。

以上です。

ザ・ゴール読了

このお話に(前回に引き続き)
衝撃を受けています。
ちゅうかこれ書いたの結城センセなんや。。

デスマーチが起きる理由 - 3つの指標

んで、この話の背景にあるという
制約理論を学ぶべく、
ザ・ゴール読了しました。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

とある物理学者が開発した制約理論という
手法を生産管理の現場に導入する、
という内容のビジネス小説です。

制約理論というのを自分なりに要約すると
今までの(っつーてもこれ2001年に発行された
本なんやけど)会計の考え方だと
会計と現場で乖離が大きすぎて
使えないので
もっと使いやすい会計方法を
考えたぜ、これを使えば捗るぜ
イェーイというものです。
かなり噛み砕いて説明してくれるので
理論が頭にスッと入ってきます。
従属事象と統計的変動の説明の下りは
ホント頭いいと思います。並ではこうはいかない。

前述のお話が好きならこれは
読んでて損はないんじゃないかと思います。
ていうか会計って損益分岐点とか
原価計算とか面倒くさいんじゃボケ
と思ったことのある人は
全員読んで欲しいですマジで。

ワテクシ仕事はソフトウェアやってんですけど
ソフトウェアの業務内容と照らしあわせて
考えると、確かにお話の通り
コード=在庫と捉え、スループットをより細かく
出力し在庫減、とすると良い、というか、
アジャイル的インクリメンタル開発の考え方に
マッチするように感じます。

この辺は前に読んだトヨタ生産方式
段取替えを頻繁に行いバッチサイズを
小さくし出荷回数を増やすことで在庫を減らす的
考えに似ているように感じました。

ザ・ジャストインタイム 現地現物が最高の利益を生む

ザ・ジャストインタイム 現地現物が最高の利益を生む

制約理論とトヨタ生産方式って
結構考え方被っているような気がします。
ただ、前者は前提とする理論があって、
それに現場をマッチさせる
演繹的アプローチを行うのに対し、
後者は現場の声を救い上げて
それを理論として展開する
帰納的アプローチという感じがします。

あと、この小説の主人公って
家庭が崩壊寸前からスタートなんですが
制約理論を導入し
工場が上手くいき
精神的安定が手に入れば
家庭環境も良くなるっていう
考え方が大変ステキだと思いました。
また、普通に小説として面白いです。
600ページくらいでかなり分厚いんですが
2週間程度で読み終わりました。
オススメです。

以上です。

デスマーチ読了

下記記事に衝撃を受けました。

デスマーチが起きる理由 - 3つの指標

というか、書いてあることは
良く咀嚼できていないんだけど、
よく考える価値のあるテーマだと思いました。
。。。人件費ってやっぱ固定費じゃないの?
でも固定費で計上すると
この記事にあるような問題が発生しそうな気がするし。。

で、参考図書として上がっていたので読んだ。

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか

内容としては、デスマーチが常態であるとかなんとか、
ソフトウェア業界でやっててやんなること
ばっかなんだけど。。

政治/交渉についてここまで切り込んで書いてる
本は他にはない感じがしました。
読んでて納得できる箇所が多かったです。
(で、交渉は必ず負けるとか書いてあるんだなこれが。。)

後半、今日のアジャイル方法論の原型になった
考え方が書いてあるように感じました。
トリアージ(優先度付け)の考え方、
ミニ・ポストモーテム(短期的振り返り)等。

システムダイナミクスモデルについて、
このモデルはワインバーグの本にも
似たようなのが出てくるんだけど、
これちょっと俺には難しすぎて読めないです。
書いてる人、見たこと無いし。。

一番知りたかった
制約理論についてはちょこっとしか
書いてなかったです。
ま、その辺はこの本に書いてある通り、
ザ・ゴールを読みますかね。。