うどんこのお雑煮

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エンジョイ勢をいかにして捌くか?

うどんこです。最近福岡練習会なるものを主催するようになりました。久しぶりに練習会を企画、運営する側になり、四苦八苦しています。色々雑なHP作ったりね。。。
 
 
さて、ジャグリング大会で、エンジョイ勢とガチ勢で意見が割れた、ということがよくあるようです。おじさんのツイッタランドは限定的なので火元や詳細が不明なのが微妙なんですけど、ここ十年くらいの大会ブーム(昔は大会といえばほぼJJFしかなかったのじゃ)を整理するための一助になればと思い、この話題に乗っかろうと思います。
 

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議論を呼ぶエンジョイ勢。
 
微妙に(というか大きく)ポイントを外しているかもしれません。リプくれたら修正します。。。
 
まずは、こういう話題は定義が曖昧になりがちなので、エンジョイ勢とガチ勢を*ざっくり*定義します。
 
  • エンジョイ勢:入賞を目指さないけど出場することを是とする。比較的下手。
  • ガチ勢:出場する以上は入賞しなければ嘘とする勢。比較的上手い。
 
僕はこの議論は選手、運営の立場から論ずる必要があると考えています。しかしながら、選手から見たこの問題は、形式ばった大会にストレスを感じるようなエンジョイ勢も、下手な選手の演技を見るのは時間の無駄だと思いがちなガチ勢もそれぞれの矜持があり、ムカつくムカつかない以上の議論にはならなさそうなので、ここでは置いておきます。。。なお僕の立ち位置としては、ソフトガチ勢くらいのところに位置すると思います。下手な演技はまあ確かに退屈を感じるけどまあいいんじゃない的な。
 
運営サイドからするとどうかというと、これはその大会の目的が何であるかに尽きると思います。一番上手いやつを決めようというのであれば、エンジョイ勢の出る幕はなく、ジャグラー同士の交流(こういうことする人なのね、とか)をメインに据えるのであれば、これは、エンジョイ勢は別に出て差し支えないわけです。問題になるのは、一番うまいやつを決めるような大会に出場するそれほどうまくない人。最も演出が上手な人をきめるような大会に出場するジャグ力全振りの人。etc,etc…
 
演出が上手な人を決めるような大会に出場するジャグ力全振りするような人が、必ずしもエンジョイ勢ではないというところに注意してほしいです。然るにこの問題は、エンジョイ勢が良い悪いというよりは、運営サイドが持つ大会の目的と合致していないタイプの出場者をどう考えるか、という問題として語るべきなんではないかなと思います。このタイプの出場者を、”不適合者"と呼ぶことにします。
 
不適合者に対応しようとすると、大会の目的に合致しているかどうかで出場者を線切りする必要があるので、何らかの形でふるい分ける必要があるでしょう。それは、オーディションになるか、規約による足切りのどちらかになるんじゃないかと僕は考えています。
 
オーディションはすでにJJFでやってるアレですね。ビデオを送って上から順に採点していく。もしくは、相当大きな規模なら地方大会を予選として開くとか。これが成立しているジャグリングの大会って多分ないですけど。
 
規約による足切りというのは、例えば演技時間を7分以上にする、とか、決められた技を必ず入れなければならない、等です。規約を満たすかどうかを審査する工程は結局必要でしょうがオーディションをするよりはコストが下がるはずです。
 
しかし、方法は何であれ、これをやりだすと、、、運営の負担が相当増えます。なので、不適合者は自らの意思で辞すべきだということを選手側が言っているのがこの問題の肝でしょう。運営側がこういう物言いを公式にするような大会を、僕は寡聞にして知りません。まあ、選手側のこの発想自体は分からなくもないのですが、、、そういう問題が発生するほど人気のある大会なら、不適合者の対応はいつかは着手しなければならない問題なんじゃないかと思います。である以上、辞退を期待する(最悪、毒を吐いたりする)というのは問題の先送りにもならないので、悪手でしょう。
 
これ書いていて思うのですが、恐らく今は過渡期なのです。昔はエンジョイ勢とガチ勢を分ける必要がないほど競技人口が少なかった、というか、大会が開けること自体が半分奇跡みたいなものでした。これから先、不適合者の対応は色々考えられて、一般化されていくかもしれんなと思っています。スケートみたいに。特に都心部(人がいっぱいいていいなぁ)。
 
最後に、ここまで読んだ方にはわかってほしいのですが、「あの大会に誰それが出てたけどあいつは辞退するべきだった」みたいな形で出場者を非難する人が、もしいたらの話ですけど、それは間接的に運営批判をしているということに気づいてほしいです。多分、そういう批判は、当事者の次に運営側が辛いでしょうから。
 
そういう人ほど、運営側に回って理想を実現できるような大会にしてほしいなぁと思います。